月刊福祉(2024年9月号)
2024年1月に発生した「令和6年能登半島地震」は、過去の大規模災害時と比べて人口減少・労働力不足が一層深刻化していることもあり、復旧過程での福祉サービスの提供、復旧後の復興を見据えた地域づくりのハードルが非常に高く、復興を見据えた支援も相当長期間に及ぶと推測される。こうした背景があるなかでの福祉関係者の対応と、生じている課題について伝え、これから何が必要になってくるのかを検討する。
能登半島地震で何が起こったか、これから地域をどう支えるか
同志社大学社会学部 教授 立木 茂雄
社会福祉法人みかり会 理事長、本誌編集委員 谷村 誠
▼レポートⅠ
DWAT活動から見えた被災者を取り巻く課題
千葉県災害福祉支援チーム 能登半島地震千葉県派遣 第5班・第12班チームリーダー 青木 廣美
▼レポートⅡ
1・5次避難所で子どもの心を支える
―被災した子どもの居場所の必要性を痛感した1か月
石川県保育士会 会長 中田 実千世
▼レポートⅢ
つながりを「崩さない」こと、「伝える」こと
全国身体障害者施設協議会 副会長、東海・北陸ブロック会長 田原 薫
▼レポートⅣ
平時のつながりが活きた発災後の支え合い
社会福祉法人氷見市社会福祉協議会 事務局次長兼地域福祉・ボランティア推進課長 森脇 俊二
▼レポートⅤ
被災した社協への支援活動で感じたこと
―珠洲市社会福祉協議会の対応と苦悩
一般社団法人BIG UP石巻 代表理事 阿部 由紀
社会福祉法人珠洲市社会福祉協議会 総務監理課主事 神徳 宏紀
▼レポートⅥ
避難所の環境と運営における女性の視点
認定NPO法人レスキューストックヤード 常務理事 浦野 愛
▼レポートⅦ
利用者全員の避難から事業再開までのあゆみ
社会福祉法人鹿北福祉会 特別養護老人ホーム秀楽苑 施設長 宇波 秀勝
▼提言
災害福祉の実践に見る社会福祉法人の将来像
社会福祉法人佛子園 専務理事 村岡 裕
【グラフ21】
石川県/社会福祉法人清祥会 特別養護老人ホームこすもす
さまざまな人材を受け入れ、被災地で日常に向けてあゆむ
【ウオッチング2024】
一般社団法人ワンウェルフェア 代表理事 渡辺 和弘さん
動物問題の裏には生きづらさを抱えた人がいる
創刊1909(明治42)年。100年を超える伝統と歴史――
『月刊福祉』は、最新の福祉政策・動向をお届けする信頼と実績の福祉の総合誌です。
― 変化する社会保障・社会福祉制度の動向や課題を整理
― 多様な福祉課題への対応を、実践事例を交えながら多角的に紹介
― 福祉関係者はもちろん、福祉の今を知りたい方々にもお読みいただきたい1冊
【注目の連載】
▼FUKUSHIを創る
ニーズや社会・地域課題を前にし、それに対応するため、新たな発想や視点をもとにこれまでにない実践に取り組んだ中心人物に焦点を当てるコーナーです。
▼ありのままの自分を―当事者の思い さまざまな当事者の想いや日々の暮らしの状況について、本人や寄り添う身近な人の視点から語り、当事者への理解を深めます。
▼知っておきたい福祉の基礎知識
福祉の主要な制度や仕組み、支援技術や対象、機関等に関するテーマを、毎号ひとつ取り上げます。新任者にとっては学びの入口となり、経験者にとっては忘れてはいけない基本事項を改めて確認できるコーナーです。
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特集一覧
- 2024年12月号 特集 更生保護と地域福祉をつなぐ
- 2024年11月号 特集 居住支援を広げるために
- 2024年10月号特集 合理的配慮でまちを豊かに ―ユニバーサルツーリズムが拓く地域の未来
- 2024年8月号特集 施設の整備・再生産を考える
- 2024年7月号特集 認知症とともに
- 2024年6月号特集 身寄りのない人を地域で支える
- 2024年5月号特集 真に子どもの声を聴く、その先にある社会
- 2024年4月号特集 報酬改定から見通すこれからの社会保障
- 2024年3月号特集 「共に生きる力」を育む
- 2024年2月号特集 第三者の視点を入れる、利用者の声を聞く
- 2024年1月号特集 人材確保の未来を考える
- 2023年12月号特集 外国人とともに「福祉」で働く
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