月刊福祉(2024年6月号)
「身寄りのない人」への制度政策に関する検討がすすめられている。身元保証等サービスを提供する事業者が増え、中には民間サービスでのトラブルも報告されるなど、関心が集まっている。身寄りのない高齢者が増加するなかで、本人や支援する人が直面する制度や仕組みの課題もある。本特集では、特に身寄りのない高齢者が、安心して地域で生活できる支援のありようを、さまざまな取り組みを通じて考える。
「身寄りのない人」を支えるうえでの課題
弁護士法人港大さん橋法律事務所 代表社員・弁護士、
武蔵野大学法学部 特任准教授 根本 雄司
▼論文Ⅱ
「身寄りのない人」を地域で支えるために
同志社大学社会学部 教授 永田 祐
▼レポートⅠ
医療機関への入退院時や医療を受ける際の支援
特定医療法人社団勝木会やわたメディカルセンター
医療ソーシャルワーカー 林 真紀
▼レポートⅡ
離島にある社会福祉法人が取り組む居住支援
社会福祉法人南恵会
▼レポートⅢ
「認知症になっても 障がいがあっても 自分らしく暮らしたい」を実現するために
社会福祉法人八尾市社会福祉協議会 総務課課長補佐 前川 奈津子
▼レポートⅣ
高知市社会福祉協議会の挑戦
―「これからあんしんサポート事業」を通じた地域支援について
社会福祉法人高知市社会福祉協議会 生活支援相談センター長 末村 美和
▼レポートⅤ
身寄りなし高齢社会に向けた豊田市におけるまちぐるみの取り組み
―社会福祉連携推進法人による新たな法人後見の仕組みを中心に
社会福祉連携推進法人となりの 代表理事 阪田 征彦
豊田市よりそい支援課 地域共生・社会参加担当長 安藤 亨
【グラフ21】
シニアが生き生きと支える福祉の職場
岐阜県/社会福祉法人フェニックス
地域密着型特別養護老人ホーム メゾンペイネ
【ウオッチング2024】
安心・安全な社会があってこそ、経済活動は成り立つ
日本更生保護協会 前理事長、全国経済団体連合会 名誉会長 榊原 定征さん
創刊1909(明治42)年。100年を超える伝統と歴史――
『月刊福祉』は、最新の福祉政策・動向をお届けする信頼と実績の福祉の総合誌です。
― 変化する社会保障・社会福祉制度の動向や課題を整理
― 多様な福祉課題への対応を、実践事例を交えながら多角的に紹介
― 福祉関係者はもちろん、福祉の今を知りたい方々にもお読みいただきたい1冊
【注目の連載】
▼FUKUSHIを創る
ニーズや社会・地域課題を前にし、それに対応するため、新たな発想や視点をもとにこれまでにない実践に取り組んだ中心人物に焦点を当てるコーナーです。
▼ありのままの自分を―当事者の思い さまざまな当事者の想いや日々の暮らしの状況について、本人や寄り添う身近な人の視点から語り、当事者への理解を深めます。
▼知っておきたい福祉の基礎知識
福祉の主要な制度や仕組み、支援技術や対象、機関等に関するテーマを、毎号ひとつ取り上げます。新任者にとっては学びの入口となり、経験者にとっては忘れてはいけない基本事項を改めて確認できるコーナーです。
≪このような方におすすめします≫
●今、知っておきたいテーマを第一線の学識者や実践者の解説から学びたい方
●今の福祉を多角的な視点から押さえて経営・運営に活かしたい社会福祉法人・福祉施設の経営管理者の方、この先の組織の中核を担っていく方
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特集一覧
- 2024年12月号 特集 更生保護と地域福祉をつなぐ
- 2024年11月号 特集 居住支援を広げるために
- 2024年10月号特集 合理的配慮でまちを豊かに ―ユニバーサルツーリズムが拓く地域の未来
- 2024年9月号特集 災害時支援の今とこれから―能登半島地震での対応から見えたもの
- 2024年8月号特集 施設の整備・再生産を考える
- 2024年7月号特集 認知症とともに
- 2024年5月号特集 真に子どもの声を聴く、その先にある社会
- 2024年4月号特集 報酬改定から見通すこれからの社会保障
- 2024年3月号特集 「共に生きる力」を育む
- 2024年2月号特集 第三者の視点を入れる、利用者の声を聞く
- 2024年1月号特集 人材確保の未来を考える
- 2023年12月号特集 外国人とともに「福祉」で働く
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