月刊福祉(2024年5月号)
「こどもまんなか」社会の実現は、子どもの権利を中核とした社会をつくることにつながる。そのために求められることのひとつとして、「子どもの声を聴く」ことがあげられる。ただし、かたちだけ声を聴くのではなく、真に聴くこと、そして難しい状況におかれた子どもも含めすべての子どもが声をあげられる環境をつくり、その声を活かすことが求められる。そのために、必要な大人の姿勢や視点を確認する。
「こどもまんなか」社会は「子どもの権利」を真ん中においた社会
弁護士、国連「子どもの権利委員会」委員 大谷 美紀子
▼論文
子どもの主体的な活動を育む保育・教育とは
白梅学園大学 名誉教授 無藤 隆
▼レポートⅠ
学校現場で求められる子どもの声を聴くこと
一宮市教育委員会 スクールソーシャルワーカー 沖田 昌紀
▼レポートⅡ
子どもの声を聴き、どう措置し、支援するか
―児童相談所における「意見聴取等措置」を通して
大阪府東大阪子ども家庭センター 所長 林 美恵子
▼レポートⅢ
声を聴くことが難しい子ども(障害児)の思いを
どうくみ取り支援するか
社会福祉法人訪問の家 横浜市多機能型拠点「郷」 施設長
諌山 徹太郎
▼レポートⅣ(インタビュー)
真に自分の思いを言えるように伴走する
―社会的養護当事者として子どもの声を聴く
一般社団法人Masterpiece 若者サポーター 田邉 紀華
〔聞き手〕 編集部
▼座談会
子どもの声を聴くことで見えたこと
―連載「My Voice, My Life」の9年間を踏まえて
関西大学人間健康学部 教授〔進行兼〕 山縣 文治
日本女子大学人間社会学部 教授 林 浩康
愛知淑徳大学社会貢献学部 教授 谷口 純世
佛教大学社会福祉学部 准教授 長瀬 正子
【グラフ21】
▶自治体間連携による地域を超えた施設のかたち
静岡県/社会福祉法人梓友会 介護老人福祉施設エクレシア南伊豆
【ウオッチング2024】
▶目立ちたくない、横並びでいたい、Z世代の働きやすさとは
金沢大学融合研究域 教授、『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』
著者 金間 大介さん
創刊1909(明治42)年。100年を超える伝統と歴史――
『月刊福祉』は、最新の福祉政策・動向をお届けする信頼と実績の福祉の総合誌です。
― 変化する社会保障・社会福祉制度の動向や課題を整理
― 多様な福祉課題への対応を、実践事例を交えながら多角的に紹介
― 福祉関係者はもちろん、福祉の今を知りたい方々にもお読みいただきたい1冊
【注目の連載】
▼FUKUSHIを創る
ニーズや社会・地域課題を前にし、それに対応するため、新たな発想や視点をもとにこれまでにない実践に取り組んだ中心人物に焦点を当てるコーナーです。
▼ありのままの自分を―当事者の思い さまざまな当事者の想いや日々の暮らしの状況について、本人や寄り添う身近な人の視点から語り、当事者への理解を深めます。
▼知っておきたい福祉の基礎知識
福祉の主要な制度や仕組み、支援技術や対象、機関等に関するテーマを、毎号ひとつ取り上げます。新任者にとっては学びの入口となり、経験者にとっては忘れてはいけない基本事項を改めて確認できるコーナーです。
≪このような方におすすめします≫
●今、知っておきたいテーマを第一線の学識者や実践者の解説から学びたい方
●今の福祉を多角的な視点から押さえて経営・運営に活かしたい社会福祉法人・福祉施設の経営管理者の方、この先の組織の中核を担っていく方
●社会福祉を研究する方、社会福祉を学ぶ学生の方、福祉の最前線で活躍する法人・施設職員の方
…毎日を有意義に過ごすためのヒントが『月刊福祉』には詰まっています。
特集一覧
- 2024年12月号 特集 更生保護と地域福祉をつなぐ
- 2024年11月号 特集 居住支援を広げるために
- 2024年10月号特集 合理的配慮でまちを豊かに ―ユニバーサルツーリズムが拓く地域の未来
- 2024年9月号特集 災害時支援の今とこれから―能登半島地震での対応から見えたもの
- 2024年8月号特集 施設の整備・再生産を考える
- 2024年7月号特集 認知症とともに
- 2024年6月号特集 身寄りのない人を地域で支える
- 2024年4月号特集 報酬改定から見通すこれからの社会保障
- 2024年3月号特集 「共に生きる力」を育む
- 2024年2月号特集 第三者の視点を入れる、利用者の声を聞く
- 2024年1月号特集 人材確保の未来を考える
- 2023年12月号特集 外国人とともに「福祉」で働く
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