月刊福祉(2024年8月号)
福祉施設の老朽化への対応は、各種経費の高騰と補助金の縮小等によりそのハードルが高くなっている。老朽化に対応しサービス提供を継続していく「整備・再生産」を実現するには、中長期的な事業計画と適切な財務管理が必要であるとともに、時代に合った建替・改修や、変化する利用者や地域の状況への対応が期待される。建築・建物管理、法人・施設経営の面、さらに建替・改修等の実践を通じて、整備・再生産のポイントを確認する。
施設の整備・再生産を巡る経営環境―法人・施設経営データより
独立行政法人福祉医療機構 経営サポートセンター リサーチグループチームリーダー 濵谷真之
▼論文Ⅱ
建築・建物管理の視点から見る整備・再生産のポイント
東京大学大学院工学系研究科 准教授 松田 雄二
▼レポートⅠ
本人の望む暮らしを続けられる住まいづくり―障害のある人の高齢化に対応するホーム
社会福祉法人こころみる会障害者支援施設こころみ学園 業務執行理事・施設長 草間 和斗
▼レポートⅡ
既存の公共施設を活用した新たな福祉の拠点づくり
社会福祉法人槇の実会 総務部長 在田 創一
▼レポートⅢ
増設・改修後の施設でより一層地域課題に対応
社会福祉法人サンライズ 理事長 神田 明啓
▼レポートⅣ
ZEB活用で快適な室内空間を―老朽化した施設を先駆的で誇れる建物に
社会福祉法人五常会 事務局長、特別養護老人ホーム瀬戸の里 拠点長 向 晃良
▼論文Ⅲ
施設の再生産に求められる財務管理のポイント
一般社団法人福祉経営管理実践研究会 会長、公認会計士・税理士 林 光行
【グラフ21】
大阪府/社会福祉法人水と緑の地球と 生野こもれび保育園
多様な文化を背景にもつ子どもたちがともに過ごす
【ウオッチング2024】
淀川キリスト教病院 名誉ホスピス長 柏木 哲夫さん
死にゆく人に寄り添うということ
創刊1909(明治42)年。100年を超える伝統と歴史――
『月刊福祉』は、最新の福祉政策・動向をお届けする信頼と実績の福祉の総合誌です。
― 変化する社会保障・社会福祉制度の動向や課題を整理
― 多様な福祉課題への対応を、実践事例を交えながら多角的に紹介
― 福祉関係者はもちろん、福祉の今を知りたい方々にもお読みいただきたい1冊
【注目の連載】
▼FUKUSHIを創る
ニーズや社会・地域課題を前にし、それに対応するため、新たな発想や視点をもとにこれまでにない実践に取り組んだ中心人物に焦点を当てるコーナーです。
▼ありのままの自分を―当事者の思い さまざまな当事者の想いや日々の暮らしの状況について、本人や寄り添う身近な人の視点から語り、当事者への理解を深めます。
▼知っておきたい福祉の基礎知識
福祉の主要な制度や仕組み、支援技術や対象、機関等に関するテーマを、毎号ひとつ取り上げます。新任者にとっては学びの入口となり、経験者にとっては忘れてはいけない基本事項を改めて確認できるコーナーです。
≪このような方におすすめします≫
●今、知っておきたいテーマを第一線の学識者や実践者の解説から学びたい方
●今の福祉を多角的な視点から押さえて経営・運営に活かしたい社会福祉法人・福祉施設の経営管理者の方、この先の組織の中核を担っていく方
●社会福祉を研究する方、社会福祉を学ぶ学生の方、福祉の最前線で活躍する法人・施設職員の方
…毎日を有意義に過ごすためのヒントが『月刊福祉』には詰まっています。
特集一覧
- 2024年11月号 特集 居住支援を広げるために
- 2024年10月号特集 合理的配慮でまちを豊かに ―ユニバーサルツーリズムが拓く地域の未来
- 2024年9月号特集 災害時支援の今とこれから―能登半島地震での対応から見えたもの
- 2024年7月号特集 認知症とともに
- 2024年6月号特集 身寄りのない人を地域で支える
- 2024年5月号特集 真に子どもの声を聴く、その先にある社会
- 2024年4月号特集 報酬改定から見通すこれからの社会保障
- 2024年3月号特集 「共に生きる力」を育む
- 2024年2月号特集 第三者の視点を入れる、利用者の声を聞く
- 2024年1月号特集 人材確保の未来を考える
- 2023年12月号特集 外国人とともに「福祉」で働く
- 2023年11月号特集 デジタルでつながる福祉
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