月刊福祉(2024年7月号)
現在の日本の人口の約5%が認知症の人であり、この人数はさらに増えることが予測されている。予防薬研究や介護離職に注目が集まるなかで、「認知症になったら困る」という旧来の認知症観を変え、周囲のサポートを得ながらその人らしく生き、地域で共生を図っていくことが「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」では謳われている。認知症への理解がより一層重要となっている今、さまざまな視点・取り組みからその理解を深める。
認知症とともに希望のある社会にわがまちならではの共生を共創する時代
認知症介護研究・研修東京センター 副センター長兼研究部長 永田 久美子
▼レポートⅠ(インタビュー)
若年性認知症の当事者が働く場をつくる
一般社団法人セカンド・ストーリー 代表 山中 しのぶ
〔聞き手〕編集部
▼レポートⅡ
ひとり歩きで行方不明にならないように見守る
―誰もが安心して暮らせるまちづくり
社会福祉法人大阪市阿倍野区社会福祉協議会 事務局長 伊藤 知加
▼レポートⅢ
誰もが自分らしく地域で暮らし続けるための取り組み
NPO法人楽 理事長 柴田 範子
▼レポートⅣ
重度高齢入所者の声に耳を澄まし、施設や地域で本人とともにあゆむ
社会福祉法人ジェイエー長野会
特別養護老人ホームローマンうえだ 前施設長 櫻井 記子
▼論文Ⅰ
認知症の人の暮らし、財産管理にも大切な意思決定支援
上林里佳社会福祉士事務所 代表 上林 里佳
▼論文Ⅱ
認知症の人を支える「IPE/IPW(多職種連携教育/実践)」
長野県看護大学 学長 大塚 眞理子
【グラフ21】
東京都/社会福祉法人武蔵野会 リアン文京
住民とのつながりで生まれる多様な活動
【ウオッチング2024】
元NHKアナウンサー 山根 基世さん
心の内を言葉にできると生きやすくなる
創刊1909(明治42)年。100年を超える伝統と歴史――
『月刊福祉』は、最新の福祉政策・動向をお届けする信頼と実績の福祉の総合誌です。
― 変化する社会保障・社会福祉制度の動向や課題を整理
― 多様な福祉課題への対応を、実践事例を交えながら多角的に紹介
― 福祉関係者はもちろん、福祉の今を知りたい方々にもお読みいただきたい1冊
【注目の連載】
▼FUKUSHIを創る
ニーズや社会・地域課題を前にし、それに対応するため、新たな発想や視点をもとにこれまでにない実践に取り組んだ中心人物に焦点を当てるコーナーです。
▼ありのままの自分を―当事者の思い さまざまな当事者の想いや日々の暮らしの状況について、本人や寄り添う身近な人の視点から語り、当事者への理解を深めます。
▼知っておきたい福祉の基礎知識
福祉の主要な制度や仕組み、支援技術や対象、機関等に関するテーマを、毎号ひとつ取り上げます。新任者にとっては学びの入口となり、経験者にとっては忘れてはいけない基本事項を改めて確認できるコーナーです。
≪このような方におすすめします≫
●今、知っておきたいテーマを第一線の学識者や実践者の解説から学びたい方
●今の福祉を多角的な視点から押さえて経営・運営に活かしたい社会福祉法人・福祉施設の経営管理者の方、この先の組織の中核を担っていく方
●社会福祉を研究する方、社会福祉を学ぶ学生の方、福祉の最前線で活躍する法人・施設職員の方
…毎日を有意義に過ごすためのヒントが『月刊福祉』には詰まっています。
特集一覧
- 2024年12月号 特集 更生保護と地域福祉をつなぐ
- 2024年11月号 特集 居住支援を広げるために
- 2024年10月号特集 合理的配慮でまちを豊かに ―ユニバーサルツーリズムが拓く地域の未来
- 2024年9月号特集 災害時支援の今とこれから―能登半島地震での対応から見えたもの
- 2024年8月号特集 施設の整備・再生産を考える
- 2024年6月号特集 身寄りのない人を地域で支える
- 2024年5月号特集 真に子どもの声を聴く、その先にある社会
- 2024年4月号特集 報酬改定から見通すこれからの社会保障
- 2024年3月号特集 「共に生きる力」を育む
- 2024年2月号特集 第三者の視点を入れる、利用者の声を聞く
- 2024年1月号特集 人材確保の未来を考える
- 2023年12月号特集 外国人とともに「福祉」で働く
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