月刊福祉(2024年3月号)
2021(令和3)年12月に策定された内閣府「孤独・孤立対策の重点計画」のなかで、「幼少期から『共に生きる力』を育む教育を推進する」ことが謳われている。この力を育む取り組みは、これまでの福祉教育の枠を超え、福祉関係者のみならず学校教育・社会教育・当事者等が協同で行い、価値を共有していくものである。孤独・孤立問題が起こらない社会につなげるための「共に生きる力」を育むプログラムのあり方について提起する。
共に生きる力を育むための、これからの取り組み
内閣官房孤独・孤立対策担当室 政策参与 大西 連
東京都教育庁地域教育支援部 主任社会教育主事 梶野 光信
社会福祉法人新潟市社会福祉協議会地域福祉課 主査 渡邉 雅弘
日本福祉大学社会福祉学部 教授〔進行兼〕 野尻 紀恵
▼レポートⅠ
生きてさえいれば、笑える日が来る
―北九州・生笑(いきわら)一座が伝えるもの
NPO法人抱樸 生笑一座スタッフ 谷瀬 未紀
▼レポートⅡ
ユースは教えられる存在ではなく、共に活動する存在
―「フツー」に社会課題に取り組む生徒と共に
東京学芸大学附属国際中等教育学校 国際教養委員長 藤木 正史
▼レポートⅢ
ひと足先に認知症になった、私から伝えること
おれんじドアはちおうじ さとう みき
▼レポートⅣ
地域共生社会の礎となる福祉教育機能
―社協の役割は、一人ひとりの主体形成と学び合いの場づくり
社会福祉法人鶴ヶ島市社会福祉協議会 主幹 牧野 郁子
▼論文
制度からの排除による孤立の問題に対する社会保障制度教育の可能性
NPO法人Social Change Agency 代表理事 横山 北斗
▼まとめ
「共に生きる力を育む」教育
日本福祉大学 学長、本誌編集委員 原田 正樹
【グラフ21】
福島県/中満なかまサロン、楢葉町社会福祉協議会 楢葉町地域包括支援センター
住民同士で声をかけ合い、支え合う楢葉の今
【ウオッチング2024】
認定NPO法人おてらおやつクラブ 代表理事 松島 靖朗さん
誰かからの「おそなえ」を、地域の誰かに「おすそわけ」する
創刊1909(明治42)年。100年を超える伝統と歴史――
『月刊福祉』は、最新の福祉政策・動向をお届けする信頼と実績の福祉の総合誌です。
― 変化する社会保障・社会福祉制度の動向や課題を整理
― 多様な福祉課題への対応を、実践事例を交えながら多角的に紹介
― 福祉関係者はもちろん、福祉の今を知りたい方々にもお読みいただきたい1冊
【注目の連載】
▼FUKUSHIを創る
ニーズや社会・地域課題を前にし、それに対応するため、新たな発想や視点をもとにこれまでにない実践に取り組んだ中心人物に焦点を当てるコーナーです。
▼ありのままの自分を―当事者の思い さまざまな当事者の想いや日々の暮らしの状況について、本人や寄り添う身近な人の視点から語り、当事者への理解を深めます。
▼知っておきたい福祉の基礎知識
福祉の主要な制度や仕組み、支援技術や対象、機関等に関するテーマを、毎号ひとつ取り上げます。新任者にとっては学びの入口となり、経験者にとっては忘れてはいけない基本事項を改めて確認できるコーナーです。
≪このような方におすすめします≫
●今、知っておきたいテーマを第一線の学識者や実践者の解説から学びたい方
●今の福祉を多角的な視点から押さえて経営・運営に活かしたい社会福祉法人・福祉施設の経営管理者の方、この先の組織の中核を担っていく方
●社会福祉を研究する方、社会福祉を学ぶ学生の方、福祉の最前線で活躍する法人・施設職員の方
…毎日を有意義に過ごすためのヒントが『月刊福祉』には詰まっています。
特集一覧
- 2024年6月号特集 身寄りのない人を地域で支える
- 2024年5月号特集 真に子どもの声を聴く、その先にある社会
- 2024年4月号特集 報酬改定から見通すこれからの社会保障
- 2024年2月号特集 第三者の視点を入れる、利用者の声を聞く
- 2024年1月号特集 人材確保の未来を考える
- 2023年12月号特集 外国人とともに「福祉」で働く
- 2023年11月号特集 デジタルでつながる福祉
- 2023年10月号特集 2040年を見据えた高齢者支援のこれから
- 2023年9月号特集 福祉と人権 ―利用者と職員の人権を守るために
- 2023年8月号特集 市町村社協を知る - これからも地域福祉の中核であり続けるために
- 2023年7月号特集 生活保護と生活困窮者自立支援の方向性
- 2023年6月号特集 誰もが当たり前に一緒にいる地域の場
ご注文
1,068円(税込)